- 2017-2-20
- ジュンク森本のこれを読むべし!
今から7年前、沖縄に移住して1年目の冬を迎えた私。当時は沖縄の冬は全くと言っていいほど寒いと感じることがなく、薄着で過ごしていましたが、気温は決して寒くないのにかかわらず、街で行き交う人はかなりの割合でダウンジャケットを着込んでいる・・・!
当時の私にとっては、真夏の暑い日にロングコートでも着ているかのような衝撃で・・。 そんな光景に私は、今年は沖縄ではダウンジャケット流行なのだと解釈し、寒くない日でも厚着するとは、沖縄でも冬ファッションを楽しんでいるのだと、沖縄の皆さんは“おしゃれ”なんだなあ、と思ったものでした。でも、ホームセンターに行けばストーブは売られているし、コンビニにはカイロまで売られているし・・こちらも当時の私には不思議な光景で・・・。
実際にダウンを着込んでいる人は本当に“寒い“と感じているからなのか、それとも“おしゃれ”で着込んでいるからなのか? 沖縄の皆さん、真実を教えてください・・・。
ちなみに7年目の冬を迎えた私は、かなりの確率で、ダウンを着込んでいます・・笑。
さて皆さん、そんなおしゃれな人を見て、「おしゃれ」と感じるのはなぜだと思いますか?
それは全体のシルエットなのでしょうか?それとも色の組み合わせから感じるのでしょうか?それともとりあえず流行服を着ればおしゃれに見えるのでは!?ファッション雑誌や街角で見るおしゃれな人を真似て服を着こなしてみても、なぜか自分はおしゃれに見えない。そんなこともよくありますよね。それはおしゃれには、実はルールと方程式があるのです!それがわからないままで、いい服をいくら着こなしてもおしゃれに見えることはありません。言い換えれば、その方程式さえ知れば、ファッションセンスがなくても、おしゃれな自分を手に入れることができるのだということです。これはもう方程式を教えてもらうしかない!
今回紹介する本は、そんなおしゃれを理論と図解で読み解く「メンズファッション解剖図鑑」。この本の著者はファッションバイヤー・MBさんという方。雑誌やテレビ等にも多数出演、自身のブランドも立ち上げるなど、ファッション業界で今最も注目されています。
本書では、おしゃれの法則を論理的に説明することからはじまり、ボトムスやシューズなどのそれぞれのアイテムの使い方、そして買い物の仕方やおしゃれの日々の習慣まで、この1冊にフッションのイロハがぎっしりと詰まっています。また、すべてが親しみやすいコミカルなイラストで紹介されるのですが、これがまた実にわかりやすく楽しい。すぐにでも実践できそうな気持ちにさせてくれます。
おしゃれの一番の大原則は、ファッションは「7対3の法則」で着こなすこと。
7対3とは・・・ 7:3=ドレス:カジュアル
つまり100%きっちりとしたスタイルを基に、30%はカジュアルでラフな要素を混ぜるのです。例えば、完全なドレススタイルに靴はカジュアルなローファーを履き、かっちりとしたジャケットスタイルには袖を腕まくりすることで、それもカジュアル要素になります。そのドレスとカジュアルの比率を7:3にまで持っていくのです。
これがドレスとカジュアルの割合が反対の3:7では、カジュアル過ぎるとなると、日本人はどうしても幼く見えてしまうのだとか。欧米人とは体型や顔立ちが違うので、日本人にあう割合ということですね。なるほど、納得です。
そしてさらにファッションでのシルエットの法則や、色使いの理論も解説。
シルエットは、トップスとボトムの太さ細さの組み合わせで3つに分類され、それぞれの着こなし方も紹介されてわかりやすく、すでにおしゃれが出来る気にさせてくれます。そして色使いでは、「モノトーン+1色」が大原則。あの話題になったコンゴ共和国のおしゃれ集団「サプール」にも、コーディネートに使用する色は3色を超えてはならないとの掟があったのだとか。百万本の花束をまとうより、一輪の花を胸に差すのがベストなのです。
そして第2章・第3章では、ボトムス、シューズ、シャツ、時計、帽子など、ファッションにおけるすべてのアイテムの使い方、セールや福袋などの買い物の心構えなどが紹介されるのですが、解説も読み応えのある充分なもの。今までは服を買いに行っても、何となくおしゃれと感じるものを買い、家に持ち帰って着こなすと、店で見たイメージとは何かが違う・・・。あるいは、自分がおしゃれと感じるバリエーションが少ないがために、服を買い続けてもいつしかクローゼットは似たような色の服とスタイルのものばかり。でもこのおしゃれの方程式を知っていれば、きっと買い物も全く違ったものになるでしょう。
ファッションは感性だけではありません。自分にはセンスがないと諦めている方も多いのでは?この本にある「おしゃれの方程式」を知ることで、どんな人でもおしゃれな自分を手に入れることができるはずです。是非オススメの1冊です!
<筆者:森本浩平プロフィール>
1974年生まれ。1999年ジュンク堂書店に入社。翌年、神戸住吉店の店長として赴任。
その後、梅田ヒルトンプラザ店(2005年)、那覇店(2009年)の初代店長を務める。
2013年から大阪に異動するも約2年半を経て再び那覇店へ戻る。RBCラジオ『団塊
花盛り』(月-金21時~)に毎週木曜日に出演中。
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