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沖縄で新潟の酒と料理が楽しめる!元トップアスリートから本物の味

県民10万人あたりに対する居酒屋やバーを含む飲食店の数で、全国ダントツ一位の沖縄。未だに3,000円で飲み放題、食べ放題の無個性なお店も多いが、最近では移住者人口の増加も相まって、それぞれの嗜好に応じた特色や個性を打ち出したお店も、かなり増えてきているようにも思える。そんな中、この冬オープンしたのが、今回紹介する酒処『色珠(いろみ)』だ。
最近でこそ、沖縄でも美味しい日本酒が飲める店がチラホラ出てきたが、今回紹介する『色珠』は、特に米どころ酒どころで有名な新潟県のお酒と肴にこだわった小料理屋である。

 

なぜ沖縄で新潟料理なのか。その答えは簡単、オーナーが新潟出身だから。と言ってしまえばそれまでだが、実はそれ以上の関わりがあるのだ。そう、ここのオーナーは県民の多くが応援し、愛してやまない、プロバスケットボールチーム琉球ゴールデンキングスの元エース、小菅氏が開いた店なのだ。ここまで言えば、もうお分かりの方も多いと思うが、新潟出身の小菅オーナーはそれまで所属していた地元、新潟アルビレックスから、2010年、FA権を行使して琉球ゴールデンキングスに移籍。3度のリーグ優勝に貢献した名選手である。

 

プロバスケットボールのトッププレイヤーとして新潟で6年、沖縄で6年を過ごした小菅オーナーのセカンドキャリアは、その2つの土地や人への感謝をカタチに表すことだった。プロアスリートとは競技にもよるが大抵は30代半ばには既にベテラン扱いされ(一般社会では中堅どころかまだまだひよっこ扱いだ)、華やかな現役時代は意外と短い。セカンドキャリアの方が圧倒的に長いのだ。

 

「お世話になった沖縄の人々に自分の生まれ育った新潟の美味しい料理やお酒を楽しんでもらいたい。」

そう語るオーナーの想いが詰まった店がこの『色珠』である。小さな行灯だけが灯る意外なほどシンプルな入口には新潟の伝統工芸「亀田縞」の暖簾が風に揺れている。そして店内に足を一歩踏み入れると目の前には、新潟から直送された酒樽や一升瓶がずらりと並ぶ。その棚の一角には、3つのチャンピオンリングをはじめ現役時代の輝かしいファーストキャリアで獲得した数々の記念品が飾られている。そして、その先の清潔な店内は華美な装飾を排し、本当に料理とお酒そのもののおいしさを味わってもらいたいというオーナーの気持ちが伝わる、実に好感が持てる空間だ。

 

 

アスリート人生を卒業し、うまく第2の人生をスタートした小菅オーナーだが、実のところはどうだったのだろう。6年住んだとはいえ身内や知り合いも少ないこの沖縄の、しかもこの老舗がひしめく松山の一等地で、かつ激戦区で小料理屋を開くには、相当な苦労があったのではないだろうか。

 

「旨いものを飲み食いするのは大好きで、いつかは飲食店をやりたいとは思ってたんですが、料理の経験とか、ましてや経営の知識もなにも無かったんで、まったくの手探りでした。でも、とにかく人の“縁”に助けられて、ここまで来れたというのが正直なところです。お店探しもある方から紹介してもらった方がとても親身に探してくれたり、料理長をやってもらってる金城さんも、名前でわかる通り沖縄の方なんですが人と人のご縁のなかで巡り会えました。一緒に新潟へ行き、新潟の美味しい物を一緒に食べ歩きしたり、そこのお店で教えていただいたりして、そこでのご縁も食材やお酒の仕入に役立っています。金城さんも、もともと腕がいいのでわずかな時間でしたが、しっかり自分の物にしていただきました。」

 

 

なるほど。人の縁というものは、人生を左右するとても重要な要素であるということなのだろう。つい最近まで厳しい勝負の世界に身を置いていたとは思えない、柔和な笑顔で話す小菅オーナーは、そんな“良縁”を引き寄せる魅力に溢れた人物である。ちなみに、長身イケメンの小菅オーナーの女性との“縁”の方も気になるところではあるが(笑)

 

 

さて、肝心のお酒と料理の方であるが、お酒は越後新潟の蔵元(現在90 軒!もあるという)から、久保田や八海山など有名どころをはじめ、麒麟山やその他、現地でもなかなか手に入らないという希少なものや季節限定のものまで揃う。日本酒の銘柄や選び方がわからないという人は遠慮なく聞いてみるといいい。オーナー自ら親切丁寧に教えてくれるので心配ない。日本酒の奥深さと幅広さを堪能できること請け合いだ。

 

 

料理の方も新潟の郷土料理、新鮮なアジやイサキをネギ、味噌、生姜と叩いて作る「なめろう」や、片栗粉でなく里芋でとろみをつけた煮物の「のっぺ」、普通の厚揚げの3倍はあろうかという迫力満点の「栃尾油揚げ」など、新潟の味が目白押しだ。調味料類も醤油や味噌は新潟産にこだわり、唐辛子を雪の中に晒してつくる「かんずり」という珍しいものまである。

 


そしてなんといっても『色珠』の一番のお薦めが、小菅オーナーの実家で収穫した米。真っ白にふっくらツヤツヤに炊き上げられたご飯だ。これがイチオシメニュー。最近では沖縄の米もおいしくなったというが、これは別物と言っても過言ではない。米本来の甘み、旨味、歯ごたえ・・・これが同じ米かと思うほど旨い。流行りの糖質制限ダイエットなんてくそくらえと思ってしまう(失礼)。ステーキはやめて〆はぜひこれで。

 

 

というわけで、たぶん沖縄で唯一、本物の越後の酒と料理が楽しめる酒処『色珠』。すでに沖縄の旨いもん好きの人気はうなぎ上りで、週末などは満席率高しなので、ぜひ予約していくべし。狙いは週前半の平日、早い時間だ。

 

 

酒処 色珠
住所: 那覇市松山1-7-1松山ガーデンビル1A-2
営業時間: 18時~24時(祝日 23時まで)
電話番号&FAX: 098-927-4223
定休日:日曜

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