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沖縄観光業界のニューリーダーが放つ次の一手はLGBT!

 

沖縄にとって観光業というのは最大の産業である事はいうまでもない。時代ごとに様々な影響を受けながらも、官民挙げての観光振興により、右肩上がりの成長を遂げ、本年度には入域観光客数700万人を突破するなど今なお好調な沖縄観光産業を牽引しているのが、年々、増加傾向にある外国人観光客であろう。
そんな活況を呈す沖縄において、外国人客の取り込みでしのぎを削る観光業界にあって、そこだけに固執せず、さらに一歩進んだ個性的で意欲的な取り組みをしているのが、那覇市、国際通りの中心に位置する「ホテル パームロイヤルNAHA」である。地元の独立系ホテルとして外資や全国チェーンの大手ホテルに対抗するため、常に差別化を図り、チャレンジングな取り組みを続けることで、根強い人気とリピーター客を獲得している。その代表取締役総支配人、高倉氏が、次に着目したのが「LGBT」である。
2013年、「ホテル パームロイヤルNAHA」では「レインボー宣言」を掲げ、 LGBT向けの宿泊プランを他に先駆け、発売した。

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国際通りの中心に位置するホテルパームロイヤルNAHA

 

「LGBT」とは
LGBTとは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、性同一性障害を含む性別越境者(トランスジェンダー、Transgender)などの性的マイノリティの頭文字を略した総称。ひと昔前までは、この当事者達に対して、強い差別や偏見もあったようだが、最近では、テレビをはじめ様々なメディアの影響も有り、徐々に認知度が上がってきている。そんな中、企業などの団体において、LGBTに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体「work with Pride」が、日本で初めてLGBTなど性的マイノリティに関する取り組みの評価指標として「PRIDE指標」を策定した。

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ワーク ウィズ プライド      http://www.workwithpride.jp/

 

そして2016年度「PRIDE指標」の最高賞に選ばれた企業が、航空会社のJTAと、差別や偏見も無く、性的マイノリティの方々が心地よく滞在できる環境づくりを積極的に推進したことが評価された「ホテル パームロイヤルNAHA」なのである。全国から多くの企業・団体が名乗りを上げた中、最高賞に輝いたのが、どちらも沖縄を本拠地とする企業。ホテル業では「ホテル パームロイヤルNAHA」が、唯一の受賞となった。評価の「レインボー宣言」とはLGBTの解放を表すカラーであるレインボーカラーと同時に、レインボーアイランド沖縄の2つの意味を持つ。特に沖縄には“いちゃりばちょーでー(出会えば兄弟)”という言葉があるくらい異質なものや異文化をすんなり受け入れてきた土壌があり、この受賞は必然だったのかも知れない。

高倉氏が「LGBT」に着目したのは、LGBTの当事者の多くが南のリゾートを好むことや、 比較的旅行好きが多いということを知った事がきっかけ。独立系ホテルとして生き残るために、常に差別化や独自性のあるサービスを考えながら、社会貢献にも繋がる企業活動を模索する中での素早い決断だった。
この受賞を機に、メディアへの露出も増加。「認知が広がることで沖縄でもLGBTに対して取り組む企業や団体が増え、LGBT当事者が住みやすい環境になってくると同時に、沖縄の観光業界、ホテル業界全体が盛り上がれば嬉しい、これを機にレインボーアイランド構想への夢も広がる」と語る高倉氏。

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フロントにあるLGBTの当事者を歓迎する象徴 レインボーフラッグ

 

パワーの原動力はやはり家族
このように新しいことに素早くパワフルに挑戦し続ける高倉社長。まだ若干37歳という若さから来るフットワークの良さは当然として、その原動力となるエネルギーの秘密はどこにあるのだろう。

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家族の話題に思わず表情も緩む

それはビジネスに対する想いだけはなく、やはり家族の支えにあるという。美しく聡明な奥様と子供の存在は、まず身体の健康の大切さを認識させてくれたという。特に長男が生まれたあたりから、それまでは仕事柄、付き合いも多く午前様になることも多かったが、最近ではもっぱら付き合いも早めに切り上げて、早々に帰宅するようにしている。「まるでシンデレラですよ」と笑う高倉氏。そして週に数回は必ず体を動かし、自然食が好きな奥様の影響もあり、できるだけ食品添加物を取らないように食事にも気を使っている。休日には家族で出かける事も多く、一緒にいる事を大切にしているという。ちょうど取材の翌日が高倉氏の誕生日でさらにその翌日がお子様の1歳の誕生日ということで、家族の話題になると自然と表情がほころぶ。

お客様商売なので、嫌みのないスタイルを心掛けている

仕事だけではなく、プライベートでも充実した生活を送っている高倉氏はお洒落にも相当こだわりがあるようだ。この日は大柄花柄のネイビー系かりゆしシャツに素材の良いベージュのニットジャケットを羽織り、テーパーの効いたチャコールのスラックス。腕にはカルティエが光る。沖縄の男性はオシャレしない。そんなレッテルはまったく当てはまらないセンスの良さを感じる嫌みのない着こなしだ。

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ホテルパームロイヤルNAHA 代表取締役 総支配人 高倉 直久氏

 

2016年には「LGBTなど性的マイノリティが生きやすい社会を」と願う人たちが、その思いをあらわすためにピンク色のものを身につけて集まるイベント「ピンクドット沖縄」の沖縄大使に就任。他にも「沖縄観光の未来を考える会」の副代表理事など、様々な団体や活動の要職もこなす高倉氏は斬新な発想と素早いアクションで、ホテル業、観光業を牽引する沖縄のニューリーダーのひとりであることは間違いない。自分の出来るかぎりのことをやって、自立できる沖縄を目指していきたいと熱い思いを語る高倉氏の今後の活動から目が離せない。

 

ホテルパームロイヤルNAHA
那覇市牧志3-9-10 代表TEL:098-865-5551
ホームページはこちら↓
http://www.palmroyal.co.jp

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