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お洒落は足元からの意味

「お洒落は足元から」なんて使い古された言い回しであるが、お洒落に少しでも興味のある人なら、足元の重要性は、とっくに承知していると思う。しかし、その本当の意味を理解している人はどれほどいるだろう。当然ながらファッションで一番重要なのは、全体のバランスでありトータルなコーディネイトで考える事である。たとえば、人はあなたのスタイルをどういう順番で見るだろう。顔、髪型は置くとして、普通は上からジャケット→シャツ→ネクタイ→ベルトや時計などの小物→パンツ、そして最後に足元というのがほぼ順当だろうと思う。つまりお洒落は足元からと言いつつ、実際には靴は最後である。ただ終わり良ければすべて良しではないが、最後の足元が出来ていなければ、全体が出来ていないのと同じになるのだ。逆に言うと足元が出来ていれば、その人は全体にも気を配れている人という事になり、好印象度はさらにアップする。「足元を見る」とか「地に足の着いた人だ」とかもそう考えるとある意味納得ができまいか。だからもし10万円の予算があればその半分以上は靴に掛けるべきである。しかも革製品であるから、大切にメンテナンスして履けば一生ものになる。

シューズクロゼットに１足は置きたいイタリアンシューズ

という訳で今回は靴である。紳士靴にはその製法やデザイン性から大きく分けて２種類がある。ひとつはリーガルなどに代表されるグッドイヤーウェルト製法で、コバが張り出し見るからに堅牢で耐久性がある、外回りの営業マンなどにはお勧めのタイプ。もうひとつはスマートでスタイリッシュ、製法の特長からデザインの自由度が高いマッケイ製法といわれるもので、イタリア靴などはこの製法で作られているものが多い。で、今回紹介するのは、そのイタリアでもナポリの伝統工芸品とも言えるフランチェスコベニーニョの革靴である。

 

ナポリを見ずして死ぬことなかれ

フランシスコベニーニョは、「ナポリを見ずして死ぬことなかれ」と言わしめるほど美しい街、イタリアのナポリに1926年に創業した歴史ある革靴メーカーである。
クラシコ・イタリア、つまりイタリアの職人らしい靴づくりをつづけるハンドメイドを多用したブランドで、イタリアシューズらしい芸術的な風合いと美しい仕上がりが特徴。ビジネスマンのスタンダードな着こなしにしては、少し上級者向けかも知れないが、サントーニなどの一流メーカーのイタリアシューズに比べると、かなり値段が抑えられているのもフランチェスコベニーニョの魅力だ。実際、このクォリティを１０万円以内どころかその半分強の投資で手に入れられるのは、大変な魅力である。もちろん安かろう悪かろうではなく、フランチェスコベニーニョは同じくイタリアの有名靴メーカーのステファノ・ブランキーニのOEMを手がけていたことからも、その技術力と信頼性に疑いはない。

 

まさに伝統工芸品

フランチェスコベニーニョの特徴は、なんといっても“バティーヌ”と言われる技術である。バティーヌとは手染めの事で、色のついていないプレーンでな革でまず靴を整形し、そこに職人が１足１足手塗りで染めていくというもの。
その手間もさることながら、２つとして同じものがない美しい色むらや鮮やかな色彩が魅力である。本来なら高級な革靴にしか施さないこのバティーヌ技術をうまく量産に落とし込み、しっかりした作りながらコストパフォーマンスの高い一品に仕上がっている。そして見た目に比して、皮も柔らかくて軽く、履きこなすうちにしっくりと足に馴染んで来るのも愛着がわくところだ。

 

 

履きこなしの自由度も魅力

カジュアルさとドレッシーさを併せ持ったフランチェスコベニーニョのような明るい色目は、スーツスタイルにもいいが、きれい目のテーパードジーンズやドレス仕上げのシャツなどとの相性も抜群である。ジャケットスタイルやカジュアルにも合わせられるのもうれしい。
この１足があれば、ビジネスの場でも、ようやくこぎ着けた憧れの女性との初デートの時も、文字通り「足元を見られて」恥をかくことはないだろう。

 

 

フランチェスコベニーニョは、県内では唯一デパートリウボウ５階紳士服フロア「コレッツォーニ」にて購入できる。また「コレッツォーニ」では、この秋冬に向けて革製ビジネスバッグやベルトをはじめ、財布など一生ものとなる革製品を取り揃えている。海外ブランドの直輸入品はもちろん、イタリアの高級素材を日本の高い技術で仕上げた逸品の数々など本物が揃っているので、見るだけでもお洒落感度があがるぞ！

 

デパートリウボウ　５回紳士服フロア　コレッツォーニ　TEL：098-867-1829

http://ryubo.jp/