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前略、おふくろ様 〜for Mother’s Day〜

幼かった頃、道端で埃まみれ汗まみれで遊びまわっていた僕を、仕事帰りの母が見つけると、すかさず取っ捕まえるんです。
そして、埃をはたき、乱れた服を直し、ばさばさになった髪をさっとなでつけ、自分の髪からヘアーピンを一本外し、乱れた僕の髪を整えて止めるのです(苦笑)。これは子供心に恥ずかしかったなぁ。

 

中学生になると、毎晩、学生ズボンの折り目を揃えて布団の下に敷いて寝る、いわゆる「寝押し」を母から日課とさせられました。いつも面倒くさいなぁと思ってたのですが、ある日、学校でイチバン人気の美人先生と廊下ですれ違った時、「南口くんはいつもズボンのラインがピシッとしてて素敵ね!」って仰ってくれたのです。それがとっても嬉しくて、照れちゃってフリーズした覚えがあります。それをクリースと呼ぶことなどは、ずっと後になって知ったけどって、韻を踏んでるわけではないですが。とにかく、それ以来「寝押し」は楽しい日課となりました。

今ではズボンプレッサーという便利な物があるので、それを愛用してます。

 

決して裕福な家ではなかったけれど、そんな実家での最大のイベントが年に数回、家族揃ってデパートへ行くことであり、特に年末に正月用の晴れ着を買いに行くことでした。まさにハレの日です。

ただ晴れ着と言っても男三人兄弟なので、それは決して華やかなものではなく、母としては3人のうち1人でも娘であれば、さぞ可愛く華やかに着飾ってあげたかったんだろうなとも思います。けれども、その分、僕ら男兄弟に買い与えてくれるものには、素材や仕立ての良さを重視したものを選んでくれてたようです。

  

 

大人になって、自分のお金で服が買えるようになってからも、母の身だしなみチェックは変わらずありました。この頃、母は着物の着付けのお師匠さんでもありましたが、息子たちの洋服の着こなしや立ち居振る舞いに対しては、やはり妥協は許されませんでした…。

 

かくして、いま僕はこんな仕事をしています。これはまぎれもなく母の影響であることは疑いようの無いことでありましょう。

 

男は男として生まれるのではなく、育てられて男になるのですね。いい女がいい男を育てる。今から思えば、母はいい女だったのだな。と思います。そんな女を娶ったオヤジもなかなかやるもんだとも思います。

「男は一歩、外に出たら人からどう見られるか常に意識しなさい。」

「身だしなみは大切ですよ。」
「いつも背筋を伸ばして、シャンとしていなさい。」
「本物を見極める目を持ちなさい。」
「強くありなさい、優しくありなさい」・・・・・。

 

 

前略、おふくろ様。
今は亡き貴女の教えは、齢56の僕の中にいまでもしっかり息づいています。ちゃんと出来ていますか。

今日は母の日、玄関花にはカーネーションを飾りましょうね。

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